「MAGAの空洞化とMCGHHの台頭──トランプ・習近平会談から読み解く覇権構造の転換」

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ディールを得意とするトランプ。
弱い立場の国にその脅しは効くが、覇権主義かつ多様で強大な資源国家には、絶対的なカードは手にはない。
むしろ、国内の理解関係者間との「ディール」が不十分であることを、ミスを認めない、手のひら返し・朝令暮改を得意カードとする彼も、そろそろ認めざるを得なく圧が高まってきている。
今回のトランプ・習近平会談では、トランプが内実、習近平に媚びへつらった感があると感じたのは、私だけでは決してあるまい。

ウクライナ侵略をめぐるロシアに対する優柔不断は、自国が現実的に「第三次世界大戦」の当事国になるリスクを、うすうす感じているからと思う。
万一、そうなれば「ノーベル平和賞」自薦が笑いものになってしまうのだから。

しかし、ジョーカーが手の内にあるぞ、あるぞと思わせ続けても、自身を上回る国家権力を持ち、自国にない資源を持つ独裁覇権国家に対しては、具体的な武器で現実的に「弱者」の立場になってしまう。
そうした姿を、グローバル社会でさらし始めていることを、果たして自覚できるだろうか。
それが「MAGA」が先のCopilotの指摘にように「空洞化」「形骸化」し、信頼を失う「孤立化」に繋がることがないようにと祈っているのだが。

さて、では日本は、どうなのか、どうあるべきか。
シン女性首相高市氏は、「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を」と張り切っているが、果たして切り札となる「カード」を持っているのか?
「言うべきことはしっかり言う」とも言うが、切り返しを受けた時に示す強い「カード」はあるのか?
今迄のところは、具体的に弱みを突かれての交渉に直面していないのだが、今後注視していきたい。

今回は、いずれいつか、と考えていた「トランプ論」の第1回と本稿を位置付けているので、日本の課題には触れずに、ここで終えておきたい。

日本のあり方の基本は、シン日本社会2050をめぐる5つのシン○○2050シリーズで、既に提示しているので、関心をお持ち頂けたら、以下を確認ください。
具体論は、当サイトで今後進めていきます。
(参考)
⇒ 2050年日本社会構想の基軸設計理念「シン安保2050」の意味と究極の使命 – ONOLOGUE2050
⇒ 2050年、日本社会の新たな羅針盤:『シン社会的共通資本2050』が拓く共生の近未来 – ONOLOGUE2050
⇒ シンMMT2050:日本社会構想を支える新たな財政・貨幣システムの羅針盤 – ONOLOGUE2050
⇒ シン循環型社会2050:日本の近未来へ導く持続可能で強靭な社会システムの羅針盤 – ONOLOGUE2050
⇒ シン・イノベーション2050:日本の近未来を駆動する、包摂的で持続可能な社会変革の羅針盤 – ONOLOGUE2050
⇒ 「シン日本社会2050」と「シン・グローバル社会2050」の創造:閉塞感を打ち破る日本の新たな羅針盤 – ONOLOGUE2050

なお、これからの日本のグローバル社会への臨み方については、「シン・グローバル社会2050」の深掘りと各論に委ねることになります。
最も基本的な考え方については、やはり、以下で確認ください。
⇒ 「シン日本社会2050」と「シン・グローバル社会2050」の創造:閉塞感を打ち破る日本の新たな羅針盤 – ONOLOGUE2050

なお、本稿で使用した画像は、すべて、Copilotとのイメージ画像作成要請と必要なやり取りを経て作成したものです。

本稿は、関係するWEBサイト、LIFE STAGE NAVIその他でも紹介しています。
⇒ 米中スローガンの構造から見える日本の立ち位置──MAGAとMCGHHの対比から考える – Life Stage Navi
⇒ MAGAの終焉とMCGHHの台頭──米中の力関係と日本の不安を読み解く | 2050年の望ましい日本社会を想像しながらの日々

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